お詫びとお知らせ
2021年1月20日
中の道動物病院 総院長 中川 洋治
本院院長 福井 秀樹
令和2年11月7日、中の道アニマルウェルネスクラブにおいて、ホテル預かり中の豆柴犬健太ちゃん(1才5カ月)を散歩中に逃がしてしまい、その結果、健太ちゃんは交通事故により亡くなられました(以下「本件事故」といいます。)。
本件事故後に実施した調査の結果、ご家族から予めご要望いただいていたハーネス使用の申し送り確認を怠り、首輪での散歩を事故の前日、当日と2度繰り返し実施していたことが明らかとなりました。事故の原因及び責任が当院に存することは明らかという他ありません。
また、事故発生後もご家族に対し「首輪が外れて逃がしてしまった」という事実を報告すべきところ、「ハーネスと首輪が外れて逃がしてしまった」と事実と異なる報告を行い、ご家族からの繰り返しの問い合わせに対し、十分な事実確認をしないまま同様の報告を行ってしまいました。
さらに、病院スタッフへの応援要請やご家族への報告が遅かった為に初動捜索の応援に遅れが生じてしまいました。加えて、本来であれば全スタッフを動員して捜索開始すべきところ、通常業務への人員配置を優先し、初動捜索の人員不足をまねき、夜間の捜索や情報収集体制にも不備がある等、捜索全般においても不十分な点が散見されました。
いずれにおいても極めて不適切な対応であったと言わざるを得ません。
そこで、当院は、今後中の道アニマルウェルネスクラブにおける新規予約を原則停止し、必要最小限の業務を行い、令和3年1月末日をもってそのすべての業務を終了し、同クラブを廃業することを決定いたしました。
本件事故当時の中の道アニマルウェルネスクラブには現場スタッフが日常感じる問題や疑問を忌憚なく発言できる空気感が不足していました。現場の責任者は、マニュアルや掲示物による安全確認指示を怠り、最も重要な散歩外出の際のチェックもスタッフ1名に準備、確認を任せていました。
本件事故の根本原因は、中の道アニマルウェルネスクラブの運営体制を改善してこなかった当院の運営方針にあります。
ご家族の皆様はもとより、今までご利用いただいた全ての方々の信頼を裏切る結果となり、慙愧に堪えません。
失われた信用の回復は大変困難であることは十分に承知しているものの、当院は健太ちゃんの尊い犠牲を決して無駄にしないよう、本件事故を受け策定された再発防止策に則り安全安心な診療体制の構築に努めてまいります。
なお、ご家族の皆様に対しては、当院から本件事故に係る原因究明及び再発防止について詳述した事故報告書を提出し、今後同様の事態を引き起こさない旨を固くお約束させていただいたうえで、ご家族の皆様の温情により、最終的に和解させていただいた旨を念のためご報告させていただきます。
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